【詩2】バス
鋼鉄のバスにゆられて窓というディスプレイから外の景色を眺めている
走っているバスから飛び出すのは危険でケガしてしまう
このバスにゆられた僕らはどこへ行くのだろう
昔の友人は「バスに乗せてもらえなかった」って嘆いていた
でも、こんなクソバスに乗らなかったのは幸福だったのでは?
このバスに乗ってしまった僕はバスと一緒にスクラップになってしまうのかなぁ
明日このバスを降りたくても、年寄りで肥った僕には先が無い
安全だけが取り柄のこのバスはパンク寸前だけど
乗客はそれに気付かないでグチだけをこぼす
バスが止まったら乗客は荒れた荒野を自分で歩くしかない
何km歩けるか自信が無いだろう? 安全なバスから降りて歩くのは...
命がけで造られた未来の鋼鉄のバスは、フューエルランプが点滅している
乗客には荒野の大地への旅が待っている
2010.1.13 sorry