【文化2】本「名前のない女たち 最終章」




「人は言葉では救えない」この本を読んだ感想です。
とうに忘れていたことを思い出させた本でした。

「企画AV」とは、AVでも堕ちた女優が行きつくところと本に書いてある。
この本はその「企画AV」の女優のドキュメントです。

インタビューという方法でAV女優の生い立ちや現状について筆者の目で見た感想(感想というには重すぎる)とともに納められています。
こんなに豊かで世界の中でも1割の中に入る先進国でこのような闇があるのだと激震を受けました。豊かさ故の闇なのか?人間という生物は社会の闇としてどこにでもこのような惨状を作るのか?どんなに豊かでも人の”性”とか”愛情の欠如の連鎖(親から子へ)”を歪みとして持つのだと痛感させられる。

大分以前に、人を自分が救えるとするならば自分の家族くらいかそれさえも無理かもと思っていました。現在このブログを書いているのは誰かを助けるキッカケにでもなれば、または、一時のしのぎとなればという思いもあり始めたいきさつがあります。
しかし、この本を読んで遠く及ばない自分とともに、男として自覚のある”性”という悪魔が彼女等を追い込んでいるという一面を感じ、絶望し、ただ哀しむしかない。そんな気持ちにさせられました。

「ペンは力なり」などと言えない絶望を見る一冊です。誰かを救えたり、極楽みたいな世界を作るなんてチャンチャラ笑っちゃう妄想と知ることになるでしょう。
超リアルを見たければ一読をお勧めします。


題:「名前のない女たち 最終章(セックスと自殺のあいだで)」
著者:中村淳彦
出版:宝島社

2009.11.18 sorry (2012.2.10 改訂)