【幸福論1】善人の苦しみ



「あの人はいい人なのに、損している」みたいなことをよく耳にします。
偽善者なんて言葉もありますし、「正直者はバカをみる」とか言う人もいます。

で、100%悪人や100%善人なんていないと思います。かりにそのような人を目指しているならば気をつけてください。体を壊します。

正しく生きることを私なりに考えれば、発言や表現を正しく表明するだけです。挨拶や礼儀をし、暴力をしないなどです。
変に思うかもしれませんが、善人=偽善者でかまわないのです。
本当に善人になることを目指して心の中まで正しくあろうとすると、苦しくてしょうがないはずです。正しい心を保とうとすると必ず起こる自分の中の怒りや批判の心(仮に正しくない心)を自分の正しい心が批判します。「こんなこと思ってはいけないのだ」みたいに。
そんな無謀なことは、絶対にしない方がいいと考えます。誰の心にもそのような正しくない声が発生しますし、それで生きることのバランスをとっているからです。

人を悪く思うことは悪いことではありません。逆にそのことを受け入れれば、自分の中の悪い部分を認めることになり、悪く思っている人の前でも笑ってはなせるようになるし、悪く思っている相手の悪い部分さえ許せるようになっていくものです。

完全悪人や完全善人にならないように注意し、ありのままの自分を許してあげてください。

2006.10.29 sorry (2012.1.25 改訂)