【世相8】日本の課題 〜選択に弱い民族〜



今、何かがこの国の変化の足を引っ張っている。
その原因は、誰のせいでもないと思うのです。
現在の社会システムに至ったのは、歴史の流れであって
現代人の特定の誰かがコントロールできたはずもないと思うからです。

簡単です。あいつが「悪い」と言ってそれで納得してしまうのは。
その理屈に従ったとしても、ならば、あなたが何かをして正せば?と思うけれど。多くの人びとは他人事なのです。
そして、現状は、意地悪な妄想を繰り広げる段階を過ぎてしまったと感じます。

歴史的流れで言えば、長く単一民族的な国であったため、他国からの侵略も少なく、皆がある一定のガマンをしたらなんとかなったという部分が大きく、それが、この国の停滞を招いていると私は思います。そんな国で、ある一定のガマンをしないとしたら。勝負に勝つか、多くの人から無視されて生きなければならなかったのではないのでしょうか?

しかし、外圧(侵略)の多かった国は、他国の侵略に対してガマンしても通用しないという事を、歴史的遺伝子(アイデンティティー)に持っており、他国の侵略者が襲ってきたら、命がけで抵抗する(守る)という行動をしてきた事が、その結果、国家の中においてでも、市民にいわれもない圧力がかかれば抵抗したという文化を持つように感じます。自分の国や民族の為に、屈せないような状況が多々あったのではと思います。

今、日本の停滞は、そのガマンと戦いとの選択の狭間で揺れ動いているのではないのでしょうか?
ガマンの文化それ自体は、良い部分も大いにありました。皆がエゴを抑えた文化を大きく育んできたはずだし、そういう意味で多くの国民の多数決によって国家の方向を定めてきたという、議会制民主主義の前身のような意味ももつし、他者の痛みを分かつような大人としての心を大いに育む土壌があったように思います。
しかし、グローバルな経済や世界レベルの気候変動など、外圧が高まっています。この状況に、この国がどこに舵を切るのか、そして、一番の問題は、誰が舵を切るのかが機能していない、それが現在の状況と思います。
その流れの中の国民性として、大きな全体よりも、その前にわが組織という部分がどうしても先にあるように思います。
日本の国が滅びるかもと思っても、目先の解決を優先し、自分の周辺の者と仲良くする事を選んでいるのではないのでしょうか?

それは、政治とかでなく、この国全てに蔓延した悪癖のように思います。組織からほうり出される恐怖が、そのような悪癖を生んでいるように思えてならないのです。その恐怖は、私自身の中にも当然あります。
そのような背景のある我が国は、本当に日本システムを変革しなければならないという圧力を、いろいろな出来事の連鎖によって、突きつけられているののに、躊躇しているというのが現状ではないのでしょうか?

私たち日本人が、次にどこに向けて舵を切るのか、この国が何も選ばす突き進んで行けば行くほど、大きな痛みを伴って取り舵か面舵を「一杯」に切らざるを得なくなる。そんな方向に進んでいるように見えてなりません。

2011.7.4 sorry